映画「怒り」のレビューというか個人的感想

2016年に公開された映画「怒り」の感想です。私は映画館で上映されている時に見たのですが、その時はブログを始めていなかったので、観てすぐスマホに感想をメモしておきました。DVD・Blu-rayが4月12日に発売されるのを記念して、その観たときの感想をそのまま綴ります。

映画「怒り 」を見て

最初の方からどんな形で物語進んでいくのかが凄い気になる感じで進んでいく。
最初の殺人事件の犯人は誰なのか?素性不明の人達が何をするのか?この素性不明の人達を信じていいのか?素性不明の人達を信じるかどうかどうかっていうのがこの物語の大事な部分にも感じた。
でもそんな素性不明の人達の周囲の人のことを信じようとする、もしくは信じてしまう人がいる。
物語が進んでいくと、この素性不明の人達と最初の殺人事件の犯人像と似ている。余計に周囲の人達の心の中にも信じていのかどうかという葛藤に苦しんでいる。
最後の方にはこの素性不明の人達のことが明らかになる。
3つの素性不明の人とその周囲の人達の物語がある。それぞれに色々な意味があるような感じもする。大きなテーマは「信じる」ということのようにも感じられた。
人を信じるか信じないかというのは素性が明らかでも生じる葛藤であって、素性不明の人が相手であれば尚更その葛藤は辛いものになるとも思う。
ただ素性不明の人達にもそれぞれに事情があって、意味不明の行動をするのも相手を思い遣ってのことでもある。信じた時に怖いのは裏切れらるということ。
「信じればよかった。何で信じてあげなかったのか」という後悔、「信じてたのに、裏切られた。」という怒り、「信じてあげられなかったことに後悔して、その後は信じて受け入れよう」とする優しさ。それぞれを3つのストーリーで描かれているように感じた。
後悔することもあるかもしれないし、人を簡単に信じるのも危ないかもしれないが、それでも人を信じて、自分も信じてもらえるというのは、やはり生きていく糧にもなると感じた。
何で題名が「怒り」なのかと思ったのだけど、信じる信じないの葛藤の時にも相手に対しても自分に対しても怒りが生じる。不安の中でどうしていいのかわからないというのもある。信じていて裏切れらた時に生じる「怒り」もある。信じていい相手を信じることのできなかった自分に対する「怒り」も。もしかしたら、怒りという信じるというのは表裏一体なのかもしれない。
でも自分ではどうしようもないことに対する怒り、やりようのない怒りというのもこの物語の中にある。

心に残ったセリフ

大切なものを抱えすぎない方がいい。
大切なものはだんだん減っていく。
何があってもお前の味方だ。←結果的に裏切られてしまってるけど。
あいこが幸せになれないって決め付けてない?あいこと一緒にいれる男はロクな男じゃないって決め付けてない?
わかろうとしない人には何を話しても無駄だよ。
何かをしたって変わるわけじゃない。
個人的な去年観た映画で一番好きでした。
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